退職を決意したら

退職すると決めたら、会社に提出するものや返却するものなどを解説

退職の意思を伝える

退職を決めた、会社側にその意思を伝えなければなりません。会社所定のテンプレートがない場合、自分で用意することになりますが、退職願、退職届、辞表とさまざまな表現があります。

退職願、退職届、辞表はどのように違うのでしょうか?辞書を引けば「辞表」とは辞職を申し出る文書のこと、といった説明になっています。意味から言うと間違いではありませんが、これは習慣的な呼び方です。

正式な書き方は「退職願」です。たとえば、市長や大臣などを含む公務員、または委任契約の取締役などが自分の意思で離職する場合は、辞表と書きます。しかし、勤務先が一般の事業所であれば「退職願」と書くのが正解です。

同じような種類で「退職届」という表記もあります。そもそもこの退職時に提出する書面について考えてみましょう。この書面は、雇われた人が、「退職(雇用条件の解消)をお願いする」ものです。まだ、契約は解消されていないのですから、退職届とだと、一方的に「退職の事実を届ける」といった意味あいになるので、不適切ということになりますね。

まとめますと、会社員であれば、「退職願」と書くのが正解です。書式スタイルや内容、提出法にもルールがありますので注意してください。

退職時に会社へ返すもの

在職中に受け取ったものは、あなた「個人」ではなく、担当の「社員」だということを認識する必要があります。もう少し露骨に言いますと、取引先の担当者は、あなたに対して頭を下げていたのではなく、あなたが担当した役職に対して頭を下げていたということです。

従って、名刺ひとつとっても「自分」がもらったという考えは間違いです。「業務担当者」がもらったという考えが正解です。会社へ渡す前にコピーしてしまえ!などということもNGです。では、簡単な例をあげて会社へ返却するものを説明します。

社員であることを証明するもの

  • 身分証明書(社員証)
  • 社員バッジ、記章、ネームプレート
  • 名刺
  • 健康保険被保険者証

会社から貸与されているもの

  • 社屋や作業所、ロッカーなどのキー
  • 制服、制帽、作業服
  • 社用車、駐車場、車のキー
  • 作業用機器や工具、道具類
  • 構内PHS、トランシーバー、携帯電話
  • 通勤定期券

社費で購入したもの

  • 書籍や雑誌など図書類
  • 文房具、事務用品
  • ノートパソコン
  • アプリケーションソフト
  • 役職印

社員として保管・使用していたもの

  • 収集した各種資料・データなど
  • 作成した調査報告書、企画書、図面など
  • 得意先などから受け取った名刺

退職決意を固めたら極秘で動くのがいい?

退職を決断した場合、絶対に相談してはいけないのは…まず、避けて欲しいのは同僚への相談です。一杯飲みに行ったいきおいで、「転職を考えているんだけど、どう思う?」という相談をした翌日には、他の同僚に情報が流れていたというのは、よくある話です。

信頼のおける人だから大丈夫だと思っても、軽はずみに言うことは禁物です。よく考えてみてください。あなたが今よりも良い条件の企業へ転職する場合、 残った同僚の心境は…?「あいつだけ良い思いしやがって」と嫉妬する人もいるわけです。退職のことが社内に知れ渡ったり、残った業務に支障が出てしまっては、せっかく良い企業へ転職できることが決まっていても喜べませんね。

アフターファイブの飲み会であろうと、プライベートの電話であろうと、退職のことは決して口に出してはいけません。言って良いのは、退職願を提出して上司が公にした後です。会社と言っても所詮人が主役です。口は災いのもと!退職願を提出するまでは、同僚にも相談しないのが賢明です。