週休二日制の制度やフレックスタイムの種類について解説
「週休二日制」と「完全週休二日制」はどう違う?
「週休二日制」と「完全週休二日制」は、明らかに違います。それぞれの違いについて簡単に説明します。
まず、法律では労働者に毎週最低一日の休みを与えるのが原則になっています。これを「週休」といいます。週二日の休みが一ヶ月に一回でもあれば、「週休二日制」といいます。分かりやすい例で、第二第四○曜日が休みという、隔週週休二日制がありますね。
それに対して、毎週二日の休みがあるのが「完全週休二日制」といいます。ただし、連休でなくてはならないという決まりはありませんので、月曜と木曜の週休二日制というところもあります。どちらも祝日については触れていませんので、祝日については別に記載している会社もあれば、あえて記載していない会社もあります。
別の記載方法で、4週6休制というものもあります。サービス業などに多く、隔週週休二日と同じようなタイプですが、不規則な場合はこのような表記になります。(たとえば、1週目-1日、2週目-1日、3週目-1日、4週目-3日など)年間休日で確認する方法もあります。
もっとも多いと思われるパターンでは、完全週休二日制なら年間52週ありますので、週休が104日。国民の祝日が年間15日。年末年始やお盆休みが週休以外に4日。合計すると年間休日は、123日となります。
3日に1日は休みという計算になりますが、実際にここまで休日が多い会社というのは、それほど多くはありません。
フレックスタイム制とは?
最近の求人広告では、有能な人材が働きやすいような勤務時間の制度として、フレックスタイム制という表記をよく見かけるようになりました。
フレックスタイムとは、労働時間は決まっていても、出・退社時間が自由という制度です。このフレックスタイムにも、大きく分けて3種類ありますので簡単に説明します。
コアタイムあり |
出・退社の時刻は自由ですが「コアタイム」と呼ばれる必ず勤務していなくてはいけない時間帯があります。 たとえば「フレックスタイム制(コアタイム10:00~16:00)」という場合は、遅くても10:00には出社してください。 早くても16:00前には退社しないでください。という意味になります。したがって、コアタイムがあまりにも長い場合、フレックスタイム制である意味が薄れてしまいます。 |
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コアタイム + フレキシブルタイムあり |
「コアタイム」に加えて「フレキシブルタイム」と呼ばれる出社・退社の時間帯設定があります。 たとえば、「フレックスタイム制(コアタイム10:00~15:00、フレキシブルタイム7:00~10:00/15:00~22:00)」とあれば、 7:00~10:00の間に出勤15:00~22:00の間に退社しなければなりません。 |
完全フレックスタイム制 |
その名のとおり完全なるフレックスタイム制です。 たとえば「完全フレックスタイム制(労働時間7時間30分)」と勤務時間が記されている場合、これは毎日7時間30分働くという意味ではなく、一日当たりで換算した労働時間の目安となります。 「コアタイム」も「フレキシブルタイム」もなく、働く人が自分の業務に合わせて自分で出勤・退社の時刻を決めることができます。 |
あなたは、どのフレックスタイムがいいですか?ちなみに当社では、ちょっと変わったフレックスタイムを設けました。基本的には、シフト制なので出勤時間は固定されています。
ただし、社員の頭が固くならないように、一人あたり月に二回「完全フレックスタイム」を設けてあります。溜まっている仕事を一気に片付ける社員もいれば、集中してやる業務をやるために、誰もいなくなる24:00に出社して、8:00に終わるという社員もいます。
時々でも、このような日を設けることによって、頭が柔軟になりますね。